喘息の原因となる食べ物
喘息を引き起こす食物アレルゲンとしてよく知られるのは、
牛乳、卵、小麦、合成着色料、チーズ、酵母、魚などだが、
ほとんどどんな食物でも引き金になり得る。
食物による喘息の反応はすぐに起こることがあるので、
その場合は犯人を突き止めるのは簡単である。
しかし遅延型のパターンをとることもよくあるので、
何が本当の引き金なのかはっきりとわからないこともある。
例えば、ワインで喘息の発作が起こっても、
原因はワイン自体なのか、ワインに含まれる酵母なのか、
あるいは保存料として使われている
メタ重亜硫酸塩によるものなのか判然としないというように。
食用油
飽和脂肪酸を摂り過ぎないようにし、
揚げ物や加工された肉類を減らし、
水素添加脂肪酸の代わりに不飽和脂肪酸を摂るようにすること。
ひまわり油やコーン油などの食用油の多くには、
オメガ6系脂肪酸が含まれているため問題ないが、
マーガリンや加工食品には、
水素添加脂肪酸がたくさん含まれていて悪さをする。
料理には、水素添加脂肪酸でできているマーガリンではなく、
オリーブ油を使うようにしたい。
鎮痛剤
喘息の患者さんでは、
アスピリンが発作を引き起こすことがよくあるので、
ふつう鎮痛剤にはアセトアミノフェンを選ぶ。
けれども、アセトアミノフェンですら、少量服用しただけで
喘息が起こる可能性が高くなることがわかっている。
おそらくこれは、アセトアミノフェンが肝臓を弱らせるために、
汚れた空気に対する抵抗力が落ちてしまうからだろう。
硫黄化合物
ドライフルーツ、乾燥野菜、マシュルーム、
ハムやソーセージなどの加工肉類、酢、ブドウ、クレープジュース、
ワイン、ビール、りんご酒などに保存料として使われている
硫黄を含む化合物は避けたい。
最近では使われなくなったが、
以前はレストランのサラダバーに
硫黄を含む保存料が使われていたため、
それが引き金となって喘息の人がひどい発作を起こす事態があった。
合成着色料
食品中の合成着色料も、できれば避けたい。
子供向けの飲み物やゼリーなどのおやつ類には
ふんだんに合成着色料が使われているので、
子供たちは特に触れる機会が多い。
とりわけ、アゾ染料のサンセットイエロー(黄色5号)や
カルモイシンは問題であることがわかっている。