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シソ・エゴマ油などαリノレン酸を含む食用油とサラダ油

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現在日本において、
リノール酸の比較的多い食用油は多く、
ごま油、綿実油、コーン油、ダイズ油、ヒマワリ油、
ベニバナ油などがよく使われている。

この中でベニバナ油は、最もリノール酸含有量が高く、
その含有量は総脂肪酸の80%を超えるものがある。

 

リノール酸が健康に良いという考えに基づき、
ほとんどの薬局や健康食品店で
ベニバナ油が売られているのは周知のとおり。

リノール酸取り過ぎの害が指摘し始められてから、
もう数年経つが、
依然としてこのリノール酸偏重の傾向は変わらず、
ますますその偏りが大きくなっている。

 

お歳暮やお中元で使われるような油は、
業界でプレミアムオイルと呼ばれ、
普通のサラダ油の数倍の値段で売られている状況。

これらが健康食品どころか、
一番の不健康食品であることは、何とも皮肉なことである。

 

 

αリノレン酸を含む食用油

αリノレン酸は普通の食用油では、
ナタネとダイズ油に少し入っている程度で、
一般的に含有量が少ない。

幸いなことに、
スーパーで売られている安い食用油(サラダ油)は、
普通、ダイズ油とナタネ油の調合油なので、
リノール酸とαリノレン酸の比率が4:1くらいになっている。

 

αリノレン酸の特に多い油は、
シソ油、エゴマ油、亜麻仁油などである。

このうちエゴマはシソ科植物であり、
日本のシソの変種である。

したがって、エゴマ油もシソ油と同じとみることができる。

 

実際、エゴマ油とシソ油の脂肪酸組成は
非常に似ており、植物の形もほとんど同じである。

日本のシソとエゴマを一緒に植えておくと、
容易に交配して雑種ができるのだそうである。

 

 

このように植物油あるいは食用油といっても、
生理作用の全く異なる三系列の脂肪酸の割合が、
こんなにも異なっている。

脂肪酸組成に基づいた食用油の選択が
いかに重要であるか、わかっていただけると思う。

 

そのため日本でプレミアムオイルを
現在のような形で増やしていくことは、
国民の健康にとって非常に危険である。

プレミアムオイルは、αリノレン酸の多い食用油と混ぜて、
αリノレン酸の割合を増やす必要がある。

 

 

世界の食用油事情

一方、世界の他の国の食用油事情は、
どうなっているのだろうか。

 

地中海沿岸の諸国は、
オリーブの栽培に適しているため、
オリーブ油がよく使われている。

ロシアではヒマワリ油、
アメリカではコーン油やダイズ油、ピーナツ油が、
カナダではナタネ油がよく使われる。

中国では、ナタネ油やダイズ油が
栽培に適しているようなので、それらがよく使われる。

 

そして各国では、それらの食用油の生産を上げて、
輸出に力を注いでいる。

また南の国では、飽和脂肪酸の多いヤシ油、
パーム油などの輸出拡大を図っている。

 

飽和・不飽和の問題は古くから知られていたので、
各国ではそれに基づいて食用油を選択してきたと思うが、
αリノレン酸・リノール酸の問題は
比較的最近になって分かってきた問題である。

したがって、油脂業界もまだ十分に対応ができていないが、
今後はαリノレン酸・リノール酸比率に基づいた
食用油の選択が、最も重要な問題となるわけである。

 

 

一度は岐路に立たされた日本の食用油

日本の食用油は、
8割以上がダイズ油とナタネ油である。

幸い両方とも少しのαリノレン酸を含んでいる。

 

ところがダイズ油がときに青臭いにおいがして、
これが大豆油に含まれている
αリノレン酸のせいであるという報告が出された。

そこでナタネの品種改良のテクニックを生かし、
αリノレン酸を含まないダイズの品種が、
カナダとアメリカで探し始められた。

 

その後ある研究チームによって、
日本の食用油のシンポジウムにおいて、
「αリノレン酸は動物に必須である
」という研究結果が報告された。

日本油脂協会はすでに、αリノレン酸を含まない
ダイズ、ナタネの新品種をカナダに予約していたので、
この報告にはかなりびっくりしたとのこと。

 

その後、ほぼ1年かけて協会は、
αリノレン酸の必要性について世界の趨勢を研究した結果、
新品種を採用しないことに決めた。

もしその時、新品種を採用していたら、
日本の食用油からαリノレン酸が
消えることになっていたのである。

 

昭和61年のことであるが、
日本油脂協会の「新品種を採用しない」という決定は、
実に英断であったと思う。

 

 

αリノレン酸を多く含むエゴマ油とシソ油の歴史

エゴマ油は日本で一番古く(8世紀頃)に
絞られた油の一つである。

そしてこのエゴマは、北陸地方や東北地方の一部で
料理に使われてきた歴史を持つ。

岩手では、ジュウネ油とかジュウネン油、
油つぶなどと呼ばれ、味噌などに混ぜ、
いろいろな料理に使われてきたそうである。

 

それがわずかここ40年ほどの
油脂摂取量の増加によって、
ダイズ油やベニバナ油に
押しのけられてしまったのである。

 

 

日本でシソ油およびαリノレン酸についての
研究結果が出始めた頃、
シソの実が漢方薬に入っていること、
中国では今も農家の人たちが、
シソ油を香油として使っているということがわかった。

さらに中国でシソ種子といわれているものは、
日本のエゴマと同じであることがわかった。

そんなわけでシソ油もエゴマ油も、
ともにシソ油ということができる。

 

なお、ベニバナ油も漢方薬に入っているので、
漢方薬の効果も新しい手法で研究し、
現在の食環境に当てはまるからどうかという点を
調べなければならないだろう。

 

 

またドイツでは、
亜麻仁油を昔から食用として使われている。

亜麻仁油は、油絵の溶剤としてよく使われるので、
食用油としてあまり使われていないという先入観がある。

 

ちなみにエゴマ油もベニバナ油も、
近年まで主に溶剤として使われていきた。

不飽和度が高いので、
乾性油としての用途が大きかったわけである。

 

戦前、旧満州地方では大量のエゴマ油を生産し、
溶剤として輸出していたそうである。

世界の各国でこのように不飽和度、
αリノレン酸・リノール酸比率の異なる植物油が、
何の疑問も持たれずに長く使われてきたということは、
実に驚くべきことに思われる。

 

 

エゴマとゴマは大違い

味の素株式会社発行の植物油セミナーという本に、
日本で最初に絞られた油はゴマ油、エゴマ油、
アサ油であると書かれている。

ゴマ油は現在でも残っているが、
食用油としてのエゴマ油は、歴史上ほとんど消えていた。

 

ゴマもエゴマも煎ってから油を絞ると、
非常に似た芳香油となる。

ところが二つは必須脂肪酸バランスが全く正反対である。

 

どんなにゴマ油が長く使われてきたとしても、
現在の食環境ではエゴマ油を増やし、
ごま油を減らす方が健康保つのに良いのである。

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profile

トモ(30代半ば♂)

20代後半からボディセラピストとして活動。様々な健康学をシェアするため、当ブログを始める。

しかし30代で自らが皮膚病を患い、医者も治すことができず苦しめられる。その後、ある型破りの長寿健康法に出会い実践したところ、3ヶ月後にほぼ完治。

現在は、このブログ内で書かれているような断片的な知識は全て捨て、その希少でシンプルな世界唯一の長寿健康法のみを学び実践することで、風邪さえも無縁な健康生活を送っている。


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