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生活習慣病は中性脂肪の高い食事だけが原因ではない

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戦後の高度成長の時代を経て、
私たちの摂る油脂の量は飛躍的に増えた。

実際、昔は本当にごちそうだった天ぷらも
家庭で気軽に作るようになったし、フライや炒め物、
ドレッシングといったニューフェイスも
油の摂取量の増加に拍車をかけている。

 

これを外国と比較してみると、
アメリカの一日100グラム(そのカロリー2500kcal中の37%)
には及ばないにしても、イギリス、フランスなどの
欧米諸国に次ぐ油の摂取国となっている。

 

そして、このような食生活の変化と同時に、
日本人の死因となる病気が肺炎や結核などの感染症から、
ガン、心臓病、脳卒中などの
生活習慣病に変わってきたのは周知の通り。

また、糖尿病や高血圧などの慢性疾患に悩む人も増加した。

 

 

油の摂り方の変化と生活習慣病の増加

こうした油脂摂取量の増加と生活習慣病の増加は、
関係が深いことがかなり常識となっている。

特に動物性食品の増加によって、
飽和脂肪酸および一価不飽和脂肪酸(中性脂肪)と
コレステロールが増えることが、
生活習慣病の危険因子とされてきた。

なので、「動物脂肪は控えて植物油をとろう」といわれてきた。

 

中性脂肪とコレステロールが、
生活習慣病の危険因子であるということは間違いではない。

まだメカニズムはよくわかってないが、
中性脂肪過多は動脈硬化症を起こしやすく、
高血圧、心筋梗塞のような
生活習慣病を増やすと考えられている。

 

また近年、中性脂肪の摂りすぎが、
乳ガンを増やすことがわかってきた。

各国の中性脂肪摂取量と
乳ガンによる死亡率との間に高い相関があり、
この因果関係は動物実験でも証明されている。

そしてこのことは大腸ガンや肺ガンなど、
他の多くのガンにも当てはまる。

 

そのようなわけで、
「動物脂肪の摂取量を少なくしなさい」
という栄養指導は、新しい意味で生きてきたわけである。

脂肪を多く摂るよりは、
糖類を多く摂る方がガンの発症率が低いのである。

 

ところがガンの場合にも、これに加えて、
「リノール酸の多い植物油を多く摂りなさい」
という栄養指導をすると間違いであることがわかった。

血漿コレステロール値が高いことも、
生活習慣病にかかるリスクを高めることがわかったのだ。

 

 

中性脂肪だけが生活習慣病を招くのか

これまでは、その仕組みは過剰なコレステロールが
血小板という血液細胞を固まりやすくしたり、
血管の内皮細胞を傷害して
血栓を作りやすくするためだと考えられてきた。

ところが、エスキモー人とデンマーク人の
病気のパターンを比べてみると、
意外な結果が分かってきた。

 

エスキモー人は魚介類や海獣類を食べるので、
コレステロール摂取量はデンマーク人より多く、
また血漿コレステロール値に関しては、
両者ではほとんど差がない。

それなのに心筋梗塞や脳梗塞による死亡率は、
デンマーク人に比べてエスキモー人のほうが、
非常に低かったのである。

 

血栓ができて、
血液の循環が止まることによって起こる心筋梗塞などは、
実は血漿コレステロール値よりも、
食物中のリノール酸系列とαリノレン酸系列のバランスによる
血小板凝集能の変化が問題だったわけである。

そうして、
「心筋梗塞を予防するために、
リノール酸の多い植物油をたくさん摂りなさい」
という栄養指導は間違いとなったわけである。

 

 

中性脂肪を含んだ食事

飽和脂肪酸と中性脂肪は身体の細胞膜を正常に保ったり、
貯蔵エネルギーとして必要なものである。

しかしそれらは、
糖類やタンパク質から身体の中で作られるので、
飽和脂肪酸および中性脂肪を摂るために、
意識して動物性食品を食べる必要は全くない。

 

しかし現在の食生活では、
それらのとりすぎが問題になっている。

どうも脂肪は、「うまみ」を与えるようである。

霜降り肉と赤身の肉の比較をするまでもなく、
脂ののった魚類はうまいものである。

 

また、大豆タンパクをアフリカ難民の
ミルク代わりにする案が出されたが、
味が悪くて使えなかったというケースがある。

そこでその大豆タンパクに脂肪を結合させたところ、
非常に味が良くなり実用化に至ったそうである。

 

この例からもわかるように、
脂肪は食物にうまみを与える物質であるがために、
脂肪の摂取量を減らすのが難しい。

このあたりが脂肪との「つき合い下手」を生む
最大の原因かもしれない。

 

 

このように、これまでの栄養指導で言われていたことのうち、
「動物性脂肪を減らしましょう」ということは正しい。

しかしそれに続けて
「リノール酸をたくさん含んだ植物油をもっと摂ろう」
と言うと、それは大きな間違いを生んでしまう。

すでに私たちの食生活は、
「リノール酸=健康」神話に侵されている危険な状態だといえる。

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profile

トモ(30代半ば♂)

20代後半からボディセラピストとして活動。様々な健康学をシェアするため、当ブログを始める。

しかし30代で自らが皮膚病を患い、医者も治すことができず苦しめられる。その後、ある型破りの長寿健康法に出会い実践したところ、3ヶ月後にほぼ完治。

現在は、このブログ内で書かれているような断片的な知識は全て捨て、その希少でシンプルな世界唯一の長寿健康法のみを学び実践することで、風邪さえも無縁な健康生活を送っている。


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