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リノール酸食品の摂りすぎは健康に害を及ぼす

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「リノール酸は健康に良い」という神話が
どのように成り立ってきたのか、
ちょっと振り返ってみようと思う。

 

動物に無脂肪食を与えると、
必須脂肪酸欠乏症になることは、
50年も前にわかっていた。

すぐ目につく症状は成長の遅れや不妊、
皮膚の病変である。

 

このような症状を示す動物に、
アラキドン酸を与えるとすぐに、そして完全に治ってしまう。

また、リノール酸を与えると少し時間がかかるが、
やはり完全に治る。

ところが、αリノレン酸を与えると、
成長はかなり回復するのだが、皮膚の症状は治らない。

 

 

それからしばらく経って別の研究者が、
リノール酸のみを動物に与えた。

するとαリノレン酸なしでも、見かけ上正常に、
親、子、孫というように育つことがわかった。

このような実験の結果、「リノール酸の系列は、
成長や皮膚を正常に保つのに必須であるが、
αリノレン酸を動物に必須ではない」
と考えられるようになった。

 

 

コレステロールと脂肪酸

もうひとつの根拠は、
血漿コレステロール低下作用に基づいていた。

血漿コレステロール値は、
食物の中の脂肪酸の種類によって上がったり下がったりする。

飽和脂肪酸や中性脂肪は、
コレステロール値を高めるように働き、
リノール酸のような高度不飽和脂肪酸は、
それを下げる方向に働く。

 

そこで、
「飽和脂肪酸や中性脂肪の多い肉類の脂肪は、
できるだけ減らし、リノール酸の多い植物油をたくさん摂りなさい」
という栄養指導が生まれたわけである。

 

このように、リノール酸が必須脂肪酸であること、
血漿コレステロール値を下げることの2つが、
「リノール酸=健康」という神話の基礎となっていたわけである。

 

 

それではこの2つの良い作用があるのに、
なぜ「リノール酸が健康に良い」という話を神話と呼ぶのか、
疑問を持ったことだろう。

実は”血漿コレステロール値”よりも
”血小板の凝集しやすさ”の方が、
もっと重要な生活習慣病の危険因子であったからである。

そして、その血小板の凝集能が、
リノール酸系列を摂りすぎると上がることがわかったのである。

 

また、血漿コレステロール値を下げるのは、
リノール酸だけにみられる作用ではなく、
他の多くの高度不飽和脂肪酸にも共通している。

さらにリノール酸を多くとってアラキドン酸が増えると、
少しの刺激で多くのホルモン様物質が作られ、
これが逆にいろいろな慢性疾患の症状を
悪化させていることがわかってきたのである。

 

 

脂肪酸からできるホルモン様物質

それではアラキドン酸から作られる
ホルモン様物質について、少し説明をしておく。

 

リノール酸からアラキドン酸が作られ、
そのアラキドン酸からプロスタグランディンとか
トロンボキサン、ロイコトリエンというような
多くの種類のホルモン様作用を持つ物質が作られる。

これらは身体のすべての細胞および組織で、
非常に重要な働きをする。

現在までに何十種類というホルモン様物質が見つかっているが、
それらの作用は多様であり、簡単には説明できない。

 

また興味深いことに、
アラキドン酸というひとつの脂肪酸から
相反する作用の物質も作られるのである。

例えば、血圧を上げるもの、下げるもの、
血が固まる引き金となる血小板凝集を促進するもの、
抑制するもの、あるいは平滑筋を収縮させるもの、
弛緩させるものなどである。

 

これらがいろんな組織および細胞で、
適当量だけ作られることにより、
身体の働きの調和を保っているのだろう。

しかし実は、身体がアラキドン酸でいっぱいになり、
ホルモン様物質が作られすぎると、
多くの病気が悪化し発症率が上がるのである。

 

 

人ではリノール酸欠乏症は起こらない

それではリノール酸にはアラキドン酸の必要量は、
どれくらいなのだろうか。

リノール酸の必須量は、
60kg の人に換算して1~2g/日である。

普通の食事をしていると、この量は十分まかなえる。

 

例えばご飯2杯半、パン2枚の中には、2.3g の
リノール酸が入っているので、これだけで十分となる。

このほかのほとんどすべての食品にリノール酸は入っているので、
これが不足することはまず考えられない。

 

食品中のリノール酸含有量

ご飯(2.5杯)・・・1.9g
パン(2枚)・・・0.4g
肉(100g)・・・1.5g
鶏卵(1個)・・・0.7g
マーガリン(7g)・・・1.7g
マヨネーズ(7g)・・・1.3g
食物油(20g)・・・7.8g

 

現在、普通の食生活をしていると、
この量の10倍以上のリノール酸を摂取していると計算される。

そして、このリノール酸過剰摂取の害については、
ごく最近まで調べられていなかったのである。

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profile

トモ(30代半ば♂)

20代後半からボディセラピストとして活動。様々な健康学をシェアするため、当ブログを始める。

しかし30代で自らが皮膚病を患い、医者も治すことができず苦しめられる。その後、ある型破りの長寿健康法に出会い実践したところ、3ヶ月後にほぼ完治。

現在は、このブログ内で書かれているような断片的な知識は全て捨て、その希少でシンプルな世界唯一の長寿健康法のみを学び実践することで、風邪さえも無縁な健康生活を送っている。


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