子どもの風邪・下痢の原因とその有効的な対策とは
しょっちゅう風邪をひく子どもは当然、
身体の諸機能の発達も遅れ、全体的にやせ、
足もおぼつかなく、家の中でも転んでばかりいる。
風邪をひきやすい原因
熱っぽく食欲がないので病院へ連れて行くと
「風邪です。いま悪い風邪が流行っているので、
あまり外へ連れ出さないように」と、
ハンで押したような診断をくだされる。
こういう子どもは、免疫能力が落ちているのである。
風邪の対策
風邪をひきやすい子どもに不足しているのは、
パントテン酸、ビタミン A、ビタミン B 群である。
パントテン酸は、
免疫能力を高めるタンパク合成に重大な関係を持ち、
これが不足すると抵抗力が落ちて、
結果として風邪に感染しやすくなる。
ローヤルゼリーを与えると回復が早いのも、
パントテン酸を豊富に含んでいるからである。
また、ビタミン A はノドの粘膜の炎症を抑え、
ビタミン B 群やビタミン C は、
感染症に対する抵抗力を高めるので、
常に天然の果樹液を与えれば、
子どもの体質改善に役立つというわけである。
下痢には母乳がいちばん
乳幼児には時として、白っぽい、
ミルクのような下痢便が出ることがある。
しかし機嫌よく、元気なら心配ない。
だが、吐いたり、けいれんを伴う場合は、
注意と治療が必要である。
下痢の原因
新生児は風邪をひいた時も、下痢することがある。
便につぶつぶがあったり、緑色の場合、
母乳なら心配ないが、人工栄養の場合は、
栄養不良を起こしていることがあるので注意が必要となる。
下痢の対策
母親の胎内にいるときは、まったくの無菌状態であり、
出産時に初めて細菌に感染する。
これを産道感染といい、
B型肝炎は産道感染の最たるものである。
出産直後の新生児の腸内には、大腸菌、
クロストリジウムという”悪玉”の腸内細菌が蔓延っているが、
出産後2、3日でビフィズス菌という
”善玉”の腸内細菌が増え始め、
5日目頃にはそれが90%以上に達する。
しかし、ビタミンB1、ビタミンB2、カルシウムが欠乏すると、
腸内細菌のバランスが崩れる。
そのため新生児の栄養は、タンパク質、脂肪、
糖質の整った母乳で育てるのがいちばんである。
母乳なら、まずお腹をこわすことはないだろう。