蕁麻疹の原因となる食べ物と対処法
蕁麻疹は、赤く膨らんだかゆみを伴う浮腫が
たくさんできるのが特徴で、
そこに白い斑点がまざることもある。
蕁麻疹の原因で一番多いのは食物アレルギーで、
抗ヒスタミン剤が効く症例もある。
稀にしか食べない食べ物ならば、
元凶は容易に判明する。
一般的には、魚や甲殻類のようなタンパク質の
食べ物が原因であることが多いようである。
唯一の対処法は、原因食品を食べないことである。
慢性蕁麻疹
蕁麻疹のブツブツや血管性浮腫
(顔、目、唇、舌にみられる組織の腫張)が
少なくとも週に2回発症し、
それが6週間以上続くと慢性蕁麻疹といわれる。
慢性蕁麻疹は多くの場合、突発的であり、
明確な原因が判明するのはわずか10~20%程度である。
このため治療は極めて困難な状況。
関係があるものとしてよく言われるのが、感染、
薬物反応、食品添加物に対する疑似アレルギー反応、
IgEアレルギー反応など。
とは言っても、はっきりとした関連は示されていない。
蕁麻疹と食事療法
ある論文で、興味深い結果が報告されている。
蕁麻疹の患者64人を被験者とする
綿密に計画された実験で、
疑似アレルゲンを除去した食事によって
著しい効果が現れたとのこと。
この食事療法では、
一般的な化学アレルゲンの供給元をすべて除去した。
つまり防腐剤、着色剤、さらに果物や
ある種の野菜にみられる天然化合物すらも除外した内容。
この実験は、病院の管理された環境で行われ、
2週間で4分の3の被験者の症状が
完治もしくは大いに改善されたとある。
最初の3日間は、調理したての亜硫酸塩(酸化防止剤)が
含まれていないジャガイモ、精米、水、塩だけしか
食べることが許されなかった。
その後、制限はゆるくなったが、
人口添加物と果物、香辛料、野菜に含まれる
サリチル酸塩という化合物は除外されていた。
蕁麻疹に効果的な自然治療
蕁麻疹、イチゴアレルギー、甲殻類アレルギー
に効くハーブはネトル(イラクサ)である。
カプセルで一日に2、3回服用するとよいだろう。
また鍼療法も効くことがあり、
たくさんの蕁麻疹症例で効果が証明されている。