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進み過ぎた画像健康診断に過剰に反応しないこと

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医学の進歩に伴って、
病気と健康の定義はすっかり揺らぎ始めてしまった。

超音波断層撮影、脳の MRI(磁力線による断層撮影)、
ヘリカル CTなどの画像診断が進歩することによって、
自覚症状がまったくないのに、
人間ドックなどで検査を受けると異常が見つかるようになった。

 

無症候性脳梗塞とよばれる、手足のしびれや麻痺がないのに、
MRI を行うことで脳に病巣が見つかってしまうようになった。

40歳代では脳ドックを受ければ5%、50歳代では12%、
60歳代では25%、70歳代では30%に、
無症候性脳梗塞が出現する。

無症候性脳梗塞の意味するところは、
いまだに結論は出てないが、高血圧症などの合併症があれば、
症状の出る脳梗塞移行していくといわれる。

逆にいえば、高齢者では高血圧症などがなければ、
無症候性脳梗塞が見つかってもそれほど心配する必要はない。

 

しかし、脳ドックでは MRI を行い、
早期の変化が見つかるようになると、
「脳梗塞があるから治療したほうがいい」
という説明で、患者を増やしていくことになる。

また、患者を増やさないまでも、
「脳の血管の一部が詰まっている」
という説明を受ければ、気にしないでいることは難しい。

画像診断の進歩は、
「気にしなくてもいい」病気とはいえない状態まで、
作り出すことになる。

一方では検査を受けた人は、
何らかの保証を医者から得ることで満足感を得る。

 

 

超音波検査でも、肝嚢胞という病気が見つかることがある。

ほとんどの場合、一生この病気が体に影響することはない。

しかし、病名として肝嚢胞という診断がつけば、
病気でないといわれても病名がついたことで
病気を持っているという錯覚に陥る。

いわゆる、知らなくてもいいことを知ってしてしまうということ。

かといって病名を隠すことは現代の医療では、
医者側の責任を問われることがあるために、
結果は隠さず説明される。

 

健康診断の検査結果では、
異常があってはいけないという強い願望がある。

そこに少しでも病名らしきものが書かれていれば、
ある意味で納得し、
完全なる健康ではないという不安を持ち続けることになってしまう。

 

 

ガンでも同じようなことが起きる。

現在ではまだ画像診断であるから、
ガンの大きさが問題にされたり、
その組織のタイプによって早期ガンという診断がつく。

子宮や胃の粘膜から採取された細胞は、
病理医の診断によって五段階に分けられる。

クラス1、クラス2は正常で、クラス3は悪性の疑い、
クラス4、クラス5は悪性というように分類される。

その分類はあくまでも病理医が顕微鏡でのぞいた、
その細胞の形で診断される。

ある意味では見た目であり、長年の経験でつけられている。

そのため、クラス3が別の医者によれば、
2になったり4になったりということがある。

つまり悪性と良性の間は非常に微妙な診断であり、
絶対的なものではない。

 

結果として数字で示されるが、
それくらいグレーゾーンの多いものである。

形態学というが、組織を診断していく場合は、
いまだにそういった技術で診断が下されていくのだ。

血液検査と同じように形態学で行う限り、
絶対的な診断根拠ではないということである。

 

しかし近い将来、
早期ガン細胞の数を発見する装置が開発されれば、
ガン細胞がいくつあるから進行するガンになる可能性があるとか、
ガン細胞数によって間の診断がつくようになり、
ガン細胞があるが、まだ放置していいというような
非常に微妙な問題が起きてくるかもしれない。

 

遺伝子解析でも同じことで、
ある病気を起こす可能性のある遺伝子を持っていることがわかり、
それが今の医学では予防できないとすれば、
その人はどの時点から病気になるのか、不安を抱くだけになる。

画像診断の進歩以上に、深刻な混乱をもたらすかもしれない。

 

医学のこういった診断技術の進歩は、
医療の現場でも多くの混乱をもたらしている。

そのことに医者側はあまり意識がない。

専門外の問題であれば、
結局専門の医者の意見を信じるしかないからだ。

画像診断は立体的に表示されるように進歩し、
細胞などは遺伝子レベルまで診断を行うようになるが、
それは必ずしも健康であるという安心感や、
満足感をもたらすだけではないことは確かである。

何らかの指針を作っていかなければ、今までのように、
過剰な医療情報のひとつになりはしないだろうか。

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トモ(30代半ば♂)

20代後半からボディセラピストとして活動。様々な健康学をシェアするため、当ブログを始める。

しかし30代で自らが皮膚病を患い、医者も治すことができず苦しめられる。その後、ある型破りの長寿健康法に出会い実践したところ、3ヶ月後にほぼ完治。

現在は、このブログ内で書かれているような断片的な知識は全て捨て、その希少でシンプルな世界唯一の長寿健康法のみを学び実践することで、風邪さえも無縁な健康生活を送っている。


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